第4章 オペラの友人(?)でロビンの先輩な話
特に問題もなく歩く帰り道。
突然ポケットに入れているス魔ホが震える。
バイブレーションの長さからどうやら電話のようだ。
発信元を確認するべく取り出して画面を見れば、そこには以前の職場の先輩の名前。
バビルスに就職をしてから連絡を取り合っていなかったので電話を貰う心当たりがないのだが、魔インではなく電話ということは急ぎの案件かもしれない。
「少し電話してきます」と2人に伝えつつ、内容を聞かれていい話かわからないため目の前にあった公園に駆け込んでから通話ボタンを押す。
「はい、です」
『さん久しぶり。おぼえてるかな?』
懐かしい声がス魔ホ越しに聞こえ、ぶわっと以前の仕事の記憶がよみがえった。
特に私の教育係を受け持ってくれた彼とは他の職員よりも交流があり、色々と懐かしむことが多い。
「勿論です。以前は本当にありがとうございました」
『こちらこそ。さんが熱心に働いてたから俺もやりやすかったよ』
「そう言ってくれると嬉しいです。そういえば突然の電話、どうされましたか?何かありました?」
『……あー、…………………』
言い淀む声に首をかしげる。
どうしたのだろうか。
「大丈夫ですか?」
『っあぁ、ごめんね!実は……その、少し相談したいことがあって電話したんだ』
「私にですか?」
『うん。だからもし大丈夫なら次の休みに会えないかなって』
「私でよければ。今、スケジュール帳見ますね。確か次の休みは特に予定は…」
電話で話をしながら鞄にある手帳を取り出そうと視線を移した瞬間、
ガバリと背後から口を抑えられて言葉が塞がれる。
突然の状況に驚き力が緩んでしまいス魔ホを手放すが、即座に手がのびてきて地面に落ちる直前に誰かが掴んでくれた。
その手を辿ればオペラさんがいたので、おそらく私の口を塞いでいるのはロビンくんに違いない。