第4章 オペラの友人(?)でロビンの先輩な話
いくら悩んでも日々は過ぎるものである。
気がつけばあっという間にオペラさんとの約束の日。
以前から気にしていた私の心配をよそに、結果としてはとても楽しい1日だった。
お昼前から合流して昼食をとるとまずはオペラさんの用事を済ませ、私の買物に付き合ってもらい、途中で関係のないお店に入ったりして。
時々密着し過ぎでは?と注意することはあったけれど、会話のキャッチボールはとてもスムーズで1日退屈もせず話すことができた。
出掛けてよかったとさえ思いながら少し早い時間ではあるが帰宅をすることとなり、オペラさんと2人でマジカルストリートを出るために足を運ぶ。
欲しかった小説が買えた嬉しさから、ほくほくとした気持ちでゲートをくくれば、
「先輩ーー!!!!」
背後から私の名を呼ぶ声が大きく響いた。
私のことを先輩と敬称をつけて呼ぶ悪魔はこの魔界で1人しかいない。
オペラさんとともに振り返ると、私に手を大きく振りながらロビンくんが奥から駆け寄ってくる。
…そういえば彼と出会う時はいつも私を呼ぶ大きな声から始まることが多いかもしれない。
先日の出会いを思い出し、思わず自分の頬に触れた。
ロビンくんは私達の前で立ち止まり、そこでオペラさんの存在に気づいたのか視野に入れると「あ!!」と更に大きな声をあげる。
「もしかしてあなたは理事長のSDの!」
「オペラです」
「僕はロビンです!」
自然な流れで2人は握手を交わす。
手を離すと私とオペラさんを交互に見ながら首をかしげた。
「これから何処か行くんですか?」
「いえ、オペラさんとマジカルストリートで買い物が終わったのでこれから帰るところです」
「なるほど!僕も丁度予定が終わったので一緒に帰りましょう!」
片手で自分を指差し、反対の手を上げながら元気よく話すロビンくんが可愛く見えてフフッと笑いがこぼれてしまった。
私は構わないのだがオペラさんが私を誘ってくれたので、どうなんだろう。
チラリとオペラさんを見れば視線が合う。いつもの無表情なので気にしていなさそうだ。
「ぜひ、一緒に帰りましょう」
右にオペラさん、左にロビンくん。
今度こそマジカルストリートに背を向けて帰宅をするべく歩きだした。