第4章 オペラの友人(?)でロビンの先輩な話
資料作りはそれはスムーズにいった。
ロビンくんが常に忙しそうに動いてはいたが無駄に雑談をすることもなく黙々と作業を進められたので、自分の想定より早く終わらせることができて嬉しい。
「お疲れ様です」とどちらともなく言い合いながら立ち上がる。
机の資料を持ち上げる前にロビンくんに「先輩」と呼び掛けられ振り向けば、何か思い付いたのか嬉しそうな笑顔で私に駆け寄ってきた。
「この間、休みの日はいつも自宅にいるって言ってましたよね!」
「よく覚えてましたね!確かに出掛ける所も無いし自宅にほとんどいます」
「たまには気分転換で次の休みにどこか行きませんか!」
「次の休み、同じ日でしたよね!!」ガッツポーズのようにグッと自身の両手を握りしめながら大きな声で話しを続ける。
仕事ばかりで誰かに出掛けることを誘われることが少ないため、素直にとても嬉しい。
嬉しい………けど………
「実は次の休みは先約があって……」
「えぇー!そうなんですか!?」
「気持ちは本当に嬉しいけど、ごめんなさい」
「なら他の日はどうですか?僕この日が休みです!」
「私はこの日だから……………、合わないですね……」
「わー、残念です…」
ロビンくんは大袈裟に肩を落として残念そうな反応を見せた。
申し訳ないと思いながらも、いつも感情表現豊かに接してくれる彼を見るのは楽しいと感じてしまう自分がいる。
きっとロビンくんとどこかに出掛けたら有意義な1日を過ごせるだろう。
予定があったことを残念に思いつつ、ロビンくんの動きをほっこりとした気分で見ていると、いきなり顔をガバリと上げて私を見た。
「もしかして気になる悪魔と2人で出掛けるんですか!?」
「えっ」
「あぁ!その反応怪しいですね!」
「いや、確かに2人では出掛けますが………」
私はオペラさんのことをどう思っているのだろうか。
私としてはただの仲の良い悪魔の買い物のお手伝いとして一緒に出掛けるだけだと考えていたけれど、好意を向けてくれている相手から誘われて承諾をするということは、少なからず嫌な思いはしていないわけで。
つまりそれは少なからず気になっている存在、ということになるのだろうか。