第4章 オペラの友人(?)でロビンの先輩な話
「ど、どこか行きたい所があるんですか?」
「ええ、マジカルストリートで入間様の靴を新調しようかと」
「確かにあそこなら何でも揃いますもんね」
「色々と購入するのでさんにも付いてきてほしいと思いまして」
「それぐらいで良ければぜひ」
「ありがとうございます。時間は、また連絡します」
するりと指と尻尾が離れると、その隙間から少しだけひやりとした空気が抜けた。
与えられる温度差で未だにうるさい心臓を落ち着かせながら、綺麗な動作で靴を履くオペラさんを見送るために玄関に立つ。
「本、ありがとうございました」
「こちらこそ魔茶ありがとうございました」
「ではまた次の休みに」
「そうですね」
「お気をつけて」
「そういえばさん」
突然視界が暗くなると柔らかな何かがおでこに触れた。
再び感じたオペラさんの香り。
おでこにキスをされたのだとすぐにわかった。
ゆっくりと離れたオペラさんの、首もとの綺麗なリボンがゆれる。
「お礼、貰いました」
先程と同じく少しだけ口角を上げて「明日も入間様をよろしくお願いします」と言葉を続けると、今度こそ玄関を開けて姿を消した。
残された私は柔らかな感触か残るおでこに触れながら、とんでもない悪魔に惚れられてしまったのだと改めて実感してしまい。
次の休みが来ないでほしいと心から祈ってしまったのは仕方がないと思う。