第4章 オペラの友人(?)でロビンの先輩な話
抱き寄せられて額に感じたオペラさんの肩のぬくもり、頭と背中に回された腕の力強さ、耳元で愛を囁かれたオペラさんの熱。
今でもハッキリと思い出せてしまい、思わず赤くなる頬を両手で抑える。
私はバビルスで働いてからは人生の全てを教師へ捧げると決めていたので、誰かと恋愛をするなんて考えてもいなかった。
そのままを伝えて断ろうとしたのだけれど、それであれば一度オペラさんと向き合ってから決めて欲しいと半ば無理矢理に保留にさせられてしまい、そこから帰るまでにオペラさんからこれでもかと身を寄せられて甘い言葉を囁かれた。
突然の対応の変わりように動揺して帰ろうとした際に、慌てて鞄の中身を全てひっくり返してしまい、屋敷のリビングにいた入間くんに心配されながら逃げるように帰宅したのである。
あの時に落としてしまったに違いない。
「……うーん…」
さっきまではそんなに気になっていなかった本の続きが一度意識をしてしまうと気になってしまう。
主人公はあの後どうなるのだろうか、無事に生きて帰れるのだろうか。
取りに行きたい、続きが読みたい。
でも行きたくない。
2つの意見がグルグルと頭を回って頭を抱えてしまう。
優雅に魔茶が美味しいと思っていた先程の私よ帰ってこい。
………とにかく悩みに悩んだ結果、
本の続きは気になるが、今読んでも後で読んでも展開は同じなので未来の楽しみとしてとっておき、今は諦めて魔茶をまったりと飲むことにした。
後日入間くんにお願いして持ってきてもらおう。
マグカップを手に持つとじんわりとした温かさが伝わり心が癒され、香りを楽しむためにゆっくりと目を閉じる。
お帰り優雅な私。
そんな私のまったりタイムは、ス魔ホが着信音を室内に響かせたことで再び強制終了させられた。