第3章 アメリと入間と話をする
……え、そうなの?
アメリによく付き添ってパーティーに行き慣れてると思ってるのだろうか。
そんことはないと訂正をしてもらおうとアメリに視線を移せば、先程の入間くんのように口元に手をあてて悩む素振りを見せた後、ハッと何かに気づいたように目を見開いて私の方に勢いよく顔を振り向かせる。
「…そうか……」
アメリは眉をよせて少しだけ苦し気な表情をしながら呟いていたけれど、すぐに入間くんに顔を向けた為その真意をはかることができなかった。
「入間、それであれば訂正しよう。お父様の件は関係がない…きっかけにすぎない。私も他の誰でもなくてを誘いたくて声をかけたのだ」
「……」
「入間、私は本気だ。引いてくれないだろうか」
少しだけ低い声で入間くんに話しかけているアメリ。
パーティーのお誘いの本気とは…と思うところもあったが、なんとなく二人は違う次元の話をしているような気もして口を閉じる。
二人に誘われることは嬉しいことではあるけれど、そこまでして私と行きたいと思ってくれる理由がわからずに少しだけ首を傾げたと同時に視線を感じて周りを見回す。
入間くんがこちらを見ていた。
私と視線が交わると驚いたように目を見開いていたけれど、少しだけ嬉しそうに笑みを浮かべてからアメリに視線を移した。
「アメリさんの気持ちはわかりました。…僕は、ちゃんを誘う理由がアメリさんより少ないこともわかっています」
「……あぁ」
「だけど引きません。僕も、ちゃんには本気なんです」
入間くんがそう言いきったと同時に、重たくピリついた空気が私の肌に纏わりつき、一気に緊張感が走り体が強張る。
この気は考えなくてもわかる、アメリだ。
「」
「…アメリ?」
「……本当はもっと素敵な場所でタイミングをみて、と考えていたが……」
アメリが私に近づくと私の右腕にアメリの左手が触れる。
その手はとても熱くて、思わずアメリの顔を見れば、まるで私を補食するかのように、ギラリと熱の籠った瞳でこちらを見ていた。
「そんな悠長なことも言っていられないようだ」
私の右腕をギシリと握られて思わず体をビクつかせてしまうと、アメリがハッと息を漏らして私を凝視する。
冷静さを取り戻したのか瞳の熱は消えていて、思わずホッとしてしまった。