第2章 入間隊と仲良くしたりする
自意識過剰に聞こえないかな?大丈夫かな?
間違えていたら帰ろうと心で決めた時、私の後で私に寄りかかるように座っていたクララちゃんが私の腰に手を回して抱き締めてきた。
それにあわせて私の右手を入間さん、左手をアスモデウスさんがそれぞれ指を絡めるように握り直して私に顔を近づけてくるから、私は体を後に反らしたいのに、クララちゃんの腕の力が思いの外強くて身動きがとれない。
ゆっくりと顔を近づけてきたのでぎゅっと目を瞑ぶれば、右側の耳…入間さんが私の耳元に口を寄せて「…正解だよ」っていつもより低めの声で囁いてきたから心臓が大きく跳ねた。
なに、その声。
「入間、くん」思わず名前を呟けば、私を抱き締めていたクララちゃんの腕がゆっくり動いて、私のお腹を指先で上から下に撫で付ける。
くすぐったくて思わず声をもらしてしまった。
「こっちも…」と後ろで囁く。
普段の元気満々さはなく、重たいドキドキとしてしまう雰囲気に、思わず「ひえぇぇ」声をあげたら入間くんにフフッて笑われた。
恥ずかしくて顔が燃えるように熱い。
2人がおかしい、なんでどうして…。
手を繋ぐ以外は何もしてこないアスモデウスさんが最後の砦だ、頼む、この場をどうにかしてほしい。
閉じていた目を開けて「ア、アスモデウスさん」視線を向ければ、それはとてもとても綺麗な笑みで私を見ていてた。
「…どうした、」うっすらと細めた切れ長の目と緩く上がる口元、頬がほんのりと赤い。
まさにうっとりという効果音が似合うその顔に、ついに私は助けの言葉を続けることを諦めて開いた口を思わず閉じてしまった。