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鬼滅の刃 裏 短編集

第8章 我慢の先には・悲鳴嶼行冥


鈴音は、はぁ、と小さく溜息をついた。悲鳴嶼が任務に出て、今日で3日になった。もちろん心配もあるが、鈴音の溜息は、少し違っていた。
(体が、熱いわ。)
悲鳴嶼と恋仲になってから、鈴音の月の物の日や悲鳴嶼が任務で家を出ていてそういうことが出来ない時も確かにあった。
(流石に10日以上何もないのは初めてだわ。)
今回の任務の前は、鈴音の月の物があったため、出来なかった。月の物の前も、たまたま任務で4日程、悲鳴嶼は家にいなかった。
(これがきっと、体が疼く、という状態なのね。)
鈴音は熱い吐息を吐き出した。
正直、男性経験は悲鳴嶼が初めてだ。早くに両親を亡くし、祖父母の元へ引っ越した為、仲の良い友達も出来ず、男女の仲にはかなり疎い。背中の傷跡のせいで嫁ぐこともないだろうと、自分から遠ざかってたのもある。
(世間ではこういう時にどうするのかしら。)
鈴音は再び熱い吐息を吐き出した。
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