第7章 贈り物・悲鳴嶼行冥
「贈り物ですか?」
初めに相談したのは蟲柱の胡蝶しのぶだ。胡蝶なら彼女に会ったことがあるし、同じ女性だからいい助言がもらえると期待していた。
「あぁ。贈り物をしたいが、何がいいのか見当もつかない。」
正直に話す。胡蝶はにこりと微笑んだ。
「鈴音さんは、あまり物欲の無さそうな方ですしね。でも、悲鳴嶼さんの選んだ物なら、なんでも喜ばれると思いますよ。」
「私の選んだ物、、、」
「はい。悲鳴嶼さんがいいと思った物です。鈴音さんの事を思って選んだ物であれば、鈴音さんは喜んでくださいますよ。」
「そうか、、、」
胡蝶とはここで別れた。