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鬼滅の刃 裏 短編集

第6章 彼の音・悲鳴嶼行冥(裏無し)


彼女がお茶を淹れてくれた。お茶菓子に、と羊羹も出してくれる。
胡蝶や煉獄と話す彼女は楽しげだ。
鈴「どうかされました?」
俺が見ていたことに気付いたのだろう。彼女はそう言って首を傾げた。
宇「いや、まだ名乗ってなかったと思って。俺は音柱、宇髄天元って言うんだ。よろしくな。」
鈴「こちらこそ、よろしくお願いします。」
俺が差し出した手に、その小さな手を重ねる。その手は、働く者の手だった。
悲「、、、宇髄、握り過ぎだ。」
おっと、音に怒りが混じってる。俺は慌てて手を引っ込めた。彼からそのような音がするのは初めてだった。
鈴「行冥さん、皆さん、お夕食はいかがされますか?」
彼女はそれに気づいているのかいないのか。そんな事を無邪気に聞いている。
し「いえ、お茶を頂いたら帰ります。今日も任務がありますし。」
煉「俺も失礼する。またゆっくり来させてもらう。」
鈴「そうですか。わかりました。またいらして下さいね。」
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