第37章 欲しい物・鬼舞辻無惨
「、、、坊っちゃん、ですよね?」
背格好は確かに大人だが、顔立ちは俊國に似ていた。
「そうだ。」
無惨は立ち上がるとの元まで歩いて行く。いつも大きく思っていたが、彼女の顔は無惨のはるか下にあった。
「、、、どうして?」
からそんな疑問がこぼれる。それには答えずに、彼女を抱き締めた。
「やっ、坊っちゃん、ダメです。」
が腕の中で暴れる。
「しー、静かに。」
耳元で囁けば、ピタリと動きを止めた。
「、、、私の物になれ。」
「えっ?」
が驚いて上を向くと、顔が近くにあった。口付けられる。
「、、ん〜っ、、んん〜っ、、」
驚いたのか、何か騒いでいる。それに構わず何度も何度も角度を変え、口付けを繰り返す。
舌で唇をなぞると、の体がピクリと震えた。唇が薄く開く。その隙間から舌を差し込んだ。
「、、んっ、、んんっ、、んぅっ、、」
慣れてないのであろう。飲みきれなかった唾液がの唇の端から垂れていったのがわかった。唇を離すと無惨はペロリとそれを舐めた。