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鬼滅の刃 裏 短編集

第1章 彼女が酔ったら 宇髄天元の場合


「月が綺麗ですね。」
宇髄が突然言った。
「月が綺麗ですね。」
今度はひなたの目を見て言った。意味を悟ったひなたは顔をさらに赤くする。月が綺麗ですね、は愛の告白に使われるのだ。
「、、、月はずっと綺麗ですよ」
ひなたが小さい声で返事をする。今度は宇髄が驚いてしまった。その返事は、ずっと前から好きだった、というような意味で使われる返しだ。普段はほとんど好きと言わない、恥ずかしがり屋の彼女なりの、精一杯の返事だった。
(やばい。めっちゃ可愛い。)
思わず宇髄も顔を赤くし、二人の間に微妙な甘い空気が流れた。


「すみません。お手洗いに行ってきます。」
ひなたが部屋を出ると、宇髄はイタズラがしたくなった。ひなたが飲んでるお茶のグラスに自身が飲んでいる酒を足す。もちろんバレないようにお茶を少し減らしてからだ。酒に弱いと言っていたが、さぁどうなるか。
「すみません。戻りました。」
「あぁ。」
ひなたは宇髄の隣りに座り。自分のグラスに口を付けた。三分の一ほど残っていたお茶を飲み干す。
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