第29章 クッキーは誰のもの・不死川実弥(裏なし)
「???欲しいならやるぞ。」
冨岡が首を傾げながら言う。
「冨岡君、わかってないでしょ?小物入れは好きな子と交換するんだよ。」
冨岡は天然なところがある。が苦笑しながらそう伝えると、冨岡は驚いたのか、目を少し開いた。
「そういうことか。」
納得したのか、一人で頷くと、冨岡もバッグを持って帰って行った。
「私達も帰ろうか。」
「そうだね。とりあえず帰ろう。」
としおりもバッグを持つと、教室を出た。
〜翌日〜
「クッキー、うまくできた?」
しおりに問われて、は苦笑する。
「何とか出来たよ。味の保証は出来ないけど。」
二人は顔を見合わせて笑う。しおりの隣りの席のの冨岡が立ち上がった。
「。」
「なぁに?冨岡君。」
「これを交換して欲しい。」
冨岡がに自分が作ったと思われる青い小物入れを差し出した。
「冨岡君、昨日言ったでしょ?それは好きな子と交換するの。」
が言うと、冨岡は首を傾げた。