• テキストサイズ

鬼滅の刃 裏 短編集

第27章 回り道・宇髄天元


「ねー、聞いた?、サッカー部の先輩に告白されたらしいよ。めっちゃカッコいい人。」
どこからともなく聞こえてきたのは、そんな噂だった。宇髄は胸が締め付けられた。
(そりゃそうか。可愛い顔してるしな。普通なら高校生同士で付き合うよな。)
宇髄は、そんな諦めにも似た気持ちになった。
「宇髄先生っ。」
が美術準備室にやって来る。
「明日は特に持ち物ねぇよ。今日は早く帰れ。」
の大きな目が宇髄を見つめる。
「、、、何だ?」
「先生、なんか元気ないね。落ち込んでる?」
が首を傾げた。
「そりゃ俺だって人間だからな。そんな日もある。」
宇髄は肩をすくめて、わざとおどけたように言った。
「そうだよね。ごめんなさい。お邪魔しました。」
はペコリと頭をさげると、美術準備室を後にした。
/ 354ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp