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鬼滅の刃 裏 短編集

第27章 回り道・宇髄天元


「宇髄せんせっ。」
が美術準備室に顔を出した。ここはほとんど宇髄しか使っていない。休み時間も放課後もここにいることが多かった。
「明日の授業、何かいるものある?」
「あー、明日ね。油絵やるから、汚れてもいい服持って来るよう言っといて。」
「はぁい。」
「、、、お菓子食うか?」
「わーい、食べる。」
がいそいそと準備室に入ってくる。宇髄は買っておいたお菓子を並べてやる。
「あ、これ、この間美味しいって言ってたやつだ。買ってくれたの?」
「たまたまな。思い出したから。」
「ありがと、宇髄先生。」
そう言って、はにっこりと笑う。それが前世と重なって、胸がドキリと跳ねる。
「何回も言うが、他の奴には内緒だからな。」
「わかってるって。私と宇髄先生の秘密ね。」
はしーをするように、人差し指を立てて、唇に当てた。
(あぁ、くそっ。可愛いな。)
宇髄は顔に出さず、心の中で悶絶した。
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