第25章 飴玉味の口付け・不死川実弥
その後、不死川はと会う度、口付けで飴玉を奪っていった。いつからか飴玉味の口付けが二人の定番になった。
この日、はイライラしていた。ここのところ忙しくて、飴玉を切らしてしまったのだ。
「、、、チッ。」
はイライラを隠さずに舌打ちをした。鬼は倒したが、かなり苦戦してしまった。隊服がところどころ破けている。
「あ〜ぁ、ダメだなぁ。しっかりしないと。」
「、、、かァ?」
が振り返ると、不死川が立っていた。
「不死川じゃん。どうしたの?」
「任務帰りだァ。お前、派手にやられたな。」
不死川がボロボロのを見て言う。
「大した怪我じゃないわ。」
が不死川に背を向けて歩き出そうとした。しかし、不死川に抱き寄せられてしまう。不死川はに口付けた。
「、、、飴玉がねぇ。」
「切らしちゃったのよ。」
「ふぅん。」
不死川は気にした風もなく、再びに口付ける。