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鬼滅の刃 裏 短編集

第22章 掴めない・不死川実弥


「じゃあ、なんで逃げるんだよ?いつも挨拶もしねぇで帰りやがって。気になって、気になって、御館様にまでお前のこと聞いちまったじゃねぇか。」
明日の任務が休みなのは、どうやら御館様から聞いたようだ。
「、、、風柱様。」
「もう逃さねぇからな。」
実弥はの後頭部に手をやると、に口付けた。それはすぐに離れ、実弥はの顔を覗き込んだ。は顔を真っ赤にして、黙り込んでいる。
「」
の肩がびくりと震える。
「もう逃げんな。」
実弥はを抱き締め直した。
「で、お前はなんで俺から逃げてたんだ?」
「えっ?あの、その、決して逃げていた訳ではなく、、、」
はおろおろと目を泳がせる。
「じゃあ、何なんだ?」
「あの、風柱様と話すと顔が真っ赤になってしまうので、それを見られたくなくて、、、」
どんどん尻すぼみになって、後半はほとんど聞こえない。
「馬鹿か、お前。」
「、、、すみませんでした。」
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