第13章 誕生日・不死川実弥
夕食後。不死川は風呂も入り、自室で酒を飲んでいた。今はが入浴中だ。
「いいお湯でした。」
が風呂から上がり、不死川の部屋に入って来る。
「実弥くんっ。」
後ろから声をかけられ、不死川が振り返ると、真っ赤な顔をしたがいた。
「あの、改めて誕生日おめでとう。でね、贈り物をしようと思ったんだけど、いい物が思いつかなくて。」
「あぁ、んなもん気にすんな。俺がいらねぇって言ったんだしな。」
「だからね、今夜は、私にさせてくれないかな、なんて、思ってね、その、、、」
不死川は真っ赤な顔で可愛い事を言い出した恋人の頬をそっと撫でた。
「何?お前が全部してくれんの?」
「あの、うまくないと思うんだけど、その、頑張るから、、、」
の顔は、湯気が出そうな程真っ赤だ。不死川はの両脇に手を入れると、ひょいと持ち上げて、自分の膝の上に座らせた。
「どうぞ?お手並拝見ってやつだな。」
「、、、、、失礼します。」
は不死川の首に腕を回すと、そっと口付けた。