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鬼滅の刃 裏 短編集

第2章 彼女が酔ったら  不死川実弥の場合


不死川は急いで家に帰ると、自室の布団の上に安を下ろそうとした。しかし安は不死川の首に回した手を離さない。家に着く頃には静かになっていたので、寝てしまったのかと思ったら、どうやら違うようだ。
「、、さねみさん、はなれたくない、、」
安は腕にさらに力を入れる。
「、、、だってはなれたら、さねみさん、どっかいっちゃう」
安の声が段々と涙声になっていく。目からは大粒の涙が出ていた。
不死川は驚いた。安は普段から前向きで笑顔の多い、明るいタイプだ。寂しいとか、離れたくないとか言ったことがない。鬼殺隊の仕事にも理解があった。
「、、、いったらやだ、、、そばにいて、、、」
(あぁ、俺はこんなに、、、)
安に寂しい思いをさせていた。不安な思いをさせていた。申し訳ない気持ちでいっぱいになる。笑顔の裏で、どれだけの気持ちを押し殺していたのだろうか。
「、、、さねみさん、すき、、すきなの、、、」
「、、あぁ、わかってる」
「、、、さねみさん、あいして?、、、
 、、、あいしてほしいの、、、」
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