第2章 ◇エスコート◇
松「え、帰れる?」
相「道わかる~?」
櫻「途中何カ所か分かれ道あったよね」
二「ずーっと俺らと喋ってきてたけど。覚えてますー?」
わー、ドS集団…。誰も止めない(笑)。
真白「…」
あ、道怪しいんだ(笑)。
相「パンくず残してくればよかったねぇ」
櫻「ヘンゼルとグレーテル的な?」
相「的な」
二「何か熊とか呼んじゃいそうだからやめて?」
真白「く、熊っ!?」
や、いない。そんなすごい山奥じゃないし。いないってヒロシさん言ってたしっ。大丈夫!…だよね?
急に心配になってきた。ひとりにしてる真白も心配…。
二「ほら。迎えに行ってあげなよ」
相「男を上げるチャンスだよ、リーダーっ♪」
松「今度こそね(笑)」
相「邪魔者は連れてきてあげたんだから。頑張って!」
櫻「すまん~。悪気はなかったんだ~」
二「悪気じゃなく、本気だったんだよね(笑)」
櫻「俺もも~無理ぃ…。帰りたいぃ~」
松「うん。帰りも渡るよ?」
櫻「!?」
みんな…
ていうか、俺が真白のこと好きなのバレバレ?恥ずかしい。でも別に、みんなの前ではそんな出してないと思うんだけど。ニノがまた変に煽ったから、みんな乗っかってるだけかな。間違ってないから誤魔化しづれぇなぁ…。
サクッと渡って逆側に戻ってきた。ちょっと足元カタカタしてる真白の傍に行くと、彼女が俺を見上げた。
すげぇ不安そうな顔…
もチョー可愛いなっ?何なんだっ?俺が熊の気持ちだわっ。