第10章 ◇目覚めのとき◇
真白「おはよ。全然気付かなかった?移動されたの」
大「…ゼンゼン」
真白「ある意味スゴイ(笑)」
二「肝の座り方がおかしいんだよ」
相「バッテリー切れてたんじゃない?ダメだから、リーダー。充電魔だから」
櫻「そういう問題?(笑)」
松「寝てる時だったら簡単に誘拐されそうで怖いんだけど」
笑ってる。みんな。真白も…。
昨日
夢じゃない、よな?真白のテントに入れてもらって。アレから、どうしたっけ…?
真白『…おーのくん、あったかい…』
そうだ、真白のこと抱きしめて
大『うん…。アツイ…』
真白『ふふっ。わたしも…』
ぎゅって。それから、抱きしめあってた。ただただ、黙ったままずっと抱きしめあってて
そしたら、ホントにすげーあったかくて…
気付いたら
疲れもあったのかな。異常に緊張もしたし。とにかくイイ感じにぬくくて…
相「ほんっと起きなかったね~?リーダー。周りあんなうるさかったのに」
二「ていうか、身体浮いてたのに気付かないって。ありえなくない?」
大「…」
櫻「羨ましいくらいの爆睡だな~」
松「ね。慣れないとやっぱ寝づらいよね?寝袋。身体あちこち痛ぇ~」
ええ。
フツーに、さっきまでガチで超爆睡してました!(笑)
なんだ。あの時はホントヤバかったのに、コロッと寝ちゃったんだな。
あ。
これ、あれか?もしかして。山の神様が、鎮めてくれたのかな?
…鎮めなくてもよかったのにっ。