第9章 ◇一夜のアレコレ◇
「チュッ…」
…やらかい…
緊張なのか、全身ガッチガチに固まってる感じなのに
触れてる唇が大丈夫かってくらい柔らかい。触れてる感触がないくらいに。もっと、もっとちゃんと感じたい。しっかり…真白に触れたい…。
もっと、もっと…っ…!
ま、そんな感じで。あとは完全に本能というか、自然と…アレよ。ちょっと、アレな。エッチな感じになっちゃって。チュッていう軽いのじゃなくて、結構しっかりめなキスになっていって…。
したら当然、そういう気分にもなったよ。そりゃそーよ。寝袋も何も『邪魔!』って感じにまでなったけど…
さすがにそれはないから。だってあり得ないでしょ。すぐ隣のテントにメンバーいるんだよっ?これ以上は無理。無理無理っ。怖すぎっ。
でももう、マジでいっぱいいっぱいだった。我慢するのは慣れてるけど、結構なこと我慢できる方だと思ってるけど…それでもキツかった。
「おおの、くん…?」
「~~~っ」
無理やりギューって、相葉ちゃんくらいぎゅうぅぅぅーっ!って、いろいろ全部押し殺すくらい抱きしめて。我慢したよ。当然だけど、頑張ったよっ!
ま、ここまで来るのに汗かいたのに風呂も入ってないし?そもそもアレねぇし!てか、すぐ近くにメンバーいるしなっ!?(それが一番問題だわ!)
でも
こんな
あり得ないくらい幸せだと
感情が溢れすぎて
あったかいよりもう、あっつくて
もう
頭の中がおかしくなりそう
もう
無理だ、もう。
自分じゃ、どうやっても…
本能を
もう
抑えきれない…!