• テキストサイズ

【O】BRIDGE(気象系)

第9章 ◇一夜のアレコレ◇



「だから…今日、めちゃくちゃ嬉しかった。キャンプに同行するのが、真白だって聞いて」
「…そう、なの?」
「そうなの」
「…」
「今も…ぶっちゃけすげー嬉しい。メンバーもいるけど、いま、二人っきりで。いられて?ちょっと緊張するけど、うん。すげぇ、嬉しい」
「…大野くん…」


見つめ合ってたら、もう。ホント、我慢できなくなってきた。

橋の上の時と同じ。抑えられない感情が湧き上がってくるのがわかる。

こんな近くに

真白が

俺を見つめてる、真白…

すぐ手が届きそうな

こんな、近くに…


「吊り橋効果?かもしれないけど…」


その頬に、勝手に手が吸い寄せられていく…。

触れたい

感じたい

その頬を

その唇も…


「真白…」
「あ…」
「…俺のこと…好き…?」


本当に手ぇ出ちゃう前に、なんとか、言った。聞いた。

そしたら…


「…うん。好き…」


おお!


「あ、もちろん、前から好きだよ?」

おお、マジか!?

「ちょっと…。うん。なんか、そういう感じに、うん…」
「…」
「私も、大野くんが…スキです…」

とか言われちゃったし!言ってくれたしっ!

ふざけてないよね、これ。

ちゃんと、俺のことみて

見つめて

照れくさそうに、頬染めて…


「…ホント?」
「うん…」


俺のこと、見つめてるその目に

どんどん、引き込まれる。

吸い寄せられる…。


「…じゃあ、吊り橋効果、切れる前に…」
「…ん…」


もう、その後はもう

黙って見つめて、そのまま

…したよね。

近かったしさ。わかるじゃん。してもいい空気?

/ 68ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp