第8章 ◇一夜明けて◇
相葉ちゃんはストレートに聞いてきたけど…昨夜のこと、全部は言ってません。
あ、カレね。朝からずーっと俺と真白の様子観察して、俺から直接本当の話聞こうと二人になるチャンスを狙ってたらしいです。はい(笑)。キャンプでテンション上がってるだけかと思ってたけど、ソワソワしてたのはそのせいもあったのか。やたら目があうなとは思ってたけど。
俺と真白、ひとつ屋根の下で何があったか。何かあったのか!?
うん。
実はちょっと、や、割と結構なことがありました。実は。
ゆうべ、真白のテントに入れてもらって。最初後ろ向いて座ってたんだけど、どうせウトウトするならちゃんと横になった方がいいって言われて。狭いし、真白の上に倒れてもアレだし、そうさせてもらうことにした。
けどやっぱ狭いのよ、一人用のテントって!!
縦は2メートルくらいだけど、荷物とか置いてるからギリギリだし。横なんて1メートルくらいだよ?そこに寝袋に入って着膨れた二人が横になったら…二人とも仰向けで寝たら超密着だよっ?
だから最初、遠慮がちに背中向けて横にならせてもらったんだけど…