第8章 ◇一夜明けて◇
相葉ちゃん、誰より早く寝たから、一人だけ早朝に目が覚めて。散歩しようと思って、踏まないようにって寝袋またいでたら、何か人数足りないことに気づいたんだって。
無理やり五人で同じテントってなったけど、いざ寝てみたら狭すぎて、誰か自分の代わりにマネージャーの方に行ってくれたんだなって最初は思ったらしい。
でもいないのが俺だってわかって。ニノとか松潤なら『広さ優先!』って出て行くのはまだわかるけど…。
「リーダーが積極的にマネージャーのとこに行きたがるわけないし…まさか!って思って」
確認でマネージャーたちのテントも覗いたけどいなかったから、これ絶対そうだ!ってルンルンで真白のテントのところの真ん前まできた!
けど…さすがに中覗くのはマズイかなって諦めたんだって(笑)。
「俺もたまたま朝の散歩してただけかもしれないじゃん」
「いやー、ないでしょ。釣りならわかんないけど」
釣り!
そーだ、川だけど結構釣れるって聞いてたから、朝釣りも考えてたんだよ。でも、同行者が真白って聞いて。夜はまあ、一応仕事だからって遠慮したの。ていうか、釣りはしたいけど、それよりは…真白といたかった。ね。うん。
ぶっちゃけ魚より真白を求めてた!(笑)
結構本気だなって、自分で思ったもん。釣りするための準備とか本当にまったくしなかったから。
だから思わぬ展開で一つ屋根…じゃねえや。テントの、下に、一晩二人っきり。
そりゃー…
覗いちゃダメだよ。タブーゾーンだよ!
だって
テントの中で、ふたりは…