第8章 ◇一夜明けて◇
「ねっ、キスくらいはしたでしょっ?」
翌朝。めちゃくちゃ早くから起きてたらしい相葉ちゃんに、すげー爽やかなエロイ顔で聞かれた。帰り道ね。キャンプ場からまた林道を歩いて戻ってる時に。すーっと寄ってきたと思ったら。
「…え?」
「ねねっ、真白と二人テント、ホントはどーだったのっ?何かあったっ?ね、こっそり教えて。メイクラブした?リーダーのテント…オープンしちゃったぁっ?んねっ♪」
「…」
なにワケわかんないこと…
ハッ
もしかして!昨日のアレ、全部仕込みか!?俺を追い出すために!わざとあんな寝ぼけて場所とる芝居をー!?
って思ったけど、寝ちゃってたのはホントみたい。ガチか。そっか、ガチであれか…。
そっちのが問題だな(笑)。