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【O】BRIDGE(気象系)

第7章 ◇夢の中へ◇



一人用のテントって、ホント狭いんだよ。お互いに座れば距離取れるけど、寝袋で横になったらどうやってもくっついちゃう。高さもないから、座ってても天井に頭つきそうなくらい。猫背な俺でも!(笑)

そんな狭い空間に、二人っきり。真白のにおいとか、すごい、変に感じちゃって。息しないわけにいかないけど、呼吸するのも申し訳ないくらい、勝手に真白を感じてしまって…。

ダメだ!意識するなサトシぃ~~~っ!!

気合い入れて、後ろ向いて座った。一晩中こうして、ホントに背中向けたまま変なヤツ来ないように起きてようって思ってた。

けど…

やっぱちょっとうとうとしちゃってたみたい。あったかくて。

でも

「!」

起きたよね。そりゃ。

後ろからハグされたら。


「…真白…?」
「…」
「どした、の?」
「…昼間、ありがとう。吊り橋で」
「ああ、うん…」
「すごい、あったかかった」
「…」

こっちも。暑いくらいだった。いろんな意味で。


そんで

これは…ひょっとしてお返し?なのかな。あの時と同じようにハグされてるけど…

あ、もしかして、俺のことあっためようとしてくれてんのか!結構冷え切ってたから(笑)。

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