第6章 ◇ふたりっきり◇
松「リーダー、真白についてってあげなよ」
大「え。俺?」
松「女の子ひとりは危ないでしょ」
櫻「そうね。人が少ないとはいえ、逆にね?」
大「ニノも行こう」
二「あ、ワタシ対戦中なんで」
松「火は俺が見てるし。行ってらっしゃい♪」
なんかわざとっぽいけど、確かに水場にこんな時間女の子一人は心配かも。見守りがてら俺も行ったら、ホントに他は誰もいなかった。
真白「大野くん」
大「飲み過ぎたから…トイレ」
真白「ふふふ。楽しいとついつい進んじゃうよね」
で、トイレ出て、俺も顔洗って歯磨き。並んで歯磨きとか、なんか…
真白「…新婚さんみたい(笑)」
大「俺も思った」
真白「あ。じゃー両想いだ?(笑)」
大「そうだねぇ」
そうだといいねぇ…。
て、なんかこういう話題、真白とすんの照れくさいな。
真白「え、何で…頭動かしてるの?」
大「ああ。クセなんだよ。手ぇ動かすの疲れてきたら、頭動かしちゃう」
真白「そっちのが疲れるって絶対!面白すぎる…。撮っていい?」
大「いいけど…。写真で伝わる?(笑)」
ホントに撮ってるし(笑)。
真白、専用のカメラじゃなくて普通にスマホで撮ってるの。今のはかなり性能がいいからそれでも大丈夫なんだって。
でも…スマホで写真って、なんかフツーのカップルみたいじゃない?キャンプ来てテンション上がって、景色とかじゃなくてこんな、フツーに歯磨き中のをキャッキャしながら写メとか。バカップルか?(笑)
――って!
ダメだ。なんかそういうことばっか考えちゃうっ。
大「シャコシャコシャコシャコッ」
真白「速っ。…酔わない?(笑)」