第4章 ◇ひそかな楽しみ◇S
櫻「まあ…全力でそう願ってるし、ひとりなら間違いなくそうだろうね」
真白「ひとり、なら…?」
櫻「でも四人がいるとねー…。不可能を可能にする『嵐』になっちゃうんだなー、これが」
松「カッコイイ(笑)」
真白「ずるいー!」
松「や、いいよ。六人目。ねえ?」
櫻「そうよ。お客さんがいてはじめて『嵐』だからね?よろしくどうぞ♪」
真白「~~~なんかズルイ!!」
ま、本気の本音は帰りは車にしたいところだけど…せっかく五人できてるしね。てか、ガチで一人なら無理。あんな吊り橋。メンバー頼る気満々です!(笑)
吊り橋効果か。
深くは掘らなかったけど…
『大野さんにときめいた』
冗談半分みたいにカミングアウトした真白。
でもそれ、マジで吊り橋効果のせいだけじゃないと思う。
だって
キャンプ、始めてまだそんな経ってないからそこまで慣れてるわけじゃないハズなのに
やっぱり早いから、この人は。
相「リーダー、これこっちでいいの?」
大「ああ、それはこっち。ニノ、あっち押さえてて」
二「あいよ」
ほらね?テントをテキパキ組み立てていく…さながら現場監督!(笑)
ていうか、技術習得スピードが尋常じゃない。好きなことだからなのか、得意分野だからなのか。も、相当なベテランみたいな手さばきでいろいろやってくれてる。器用だからってのもあるのかもしれないけど、アウトドア慣れしてる真白と大差なく見えるもん。それも、俺らが知ってる通常モードの2倍はキビキビしたスピードで(笑)。
そりゃあ…