第4章 ◇ひそかな楽しみ◇S
松「さ~、そいつはどうかなぁ~?」
櫻「なんで!?そもそもこんな吊り橋あるって知ってたらゼッテー車降りなかったわ!」
松「真白は知ってたんじゃないの?調べてたんでしょ?もちろん」
真白「橋とは書いてあったけど…もっと車が通れるような普通のヤツかと思ってたの!あんな…空中ブランコみたいなやつだなんて…」
櫻「空中ブランコ!確かに!!(笑)」
松「いいじゃない。帰りも二人のショー見せてよ♪」
櫻「出たよエンタメの鬼…」
真白「しょ、ショーはこの人だけだし!」
櫻「変な推し方すんのやめてぇっ?」
俺の“翔”はその“SHOW”じゃねえっ!!
松「…Sho must go on…」
櫻「SHOW!それSHOW!ノットSHO!!」
真白「私は見る側と裏方専門だから!」
松「そういわず。なかなか楽しませてもらったよ~?さっきのも♪」
真白「あれは…大野くんの力だよ!だって…橋の上なのに『おんぶしようか?』とか言うんだよ!?あり得なくないっ?」
櫻「お、オーノー!?」
あんなほっそい吊り橋でおんぶって。狂気の沙汰としか思えないんですけどぉー!?
松「さすがリーダー。じゃ、帰りはそれでいこうか」
バカじゃないのこの人ーっ!?
真白「無理だってばッ!」
松「てか、見る側にしても俺らと一緒に来なきゃ意味ないんじゃないの?少なくともあなたは仕事でしょ」
真白「!」
あ、ぐうの音も出ない(笑)。
ま、正論だしね。
櫻「これもう無理だな…」
真白「しょーくんっ?諦めないでっ。帰りは車だよねっ?一緒に乗るよねッ??」
巻き込みたいSHOW候群(笑)。