第3章 ◇落ち着いて!◇
相「真白~!よくやった!よく頑張ったねっ!」
真白「大野くんのおかげで、なんとか…」
櫻「二人羽織り作戦、安心感ありそうだったなー…」
松「俺はタイタニック思い出したよ(笑)」
相「あ、じゃあ。帰りはそれで行けば?翔ちゃん」
櫻「やってくださるっ?」
相「うん。じゃ、マツジュン。お願いね」
松・櫻「えっ」
相「え?だって俺さっきお迎え行ったし。違う人のがいいかなって。別バージョン…。え、なんで?嫌なの?」
松「や、別に嫌ではないけど…」
吊り橋効果…
なのかな、このドキドキ。や、違くない?
だって。ドキドキっていうか。ドクンドクンいってる。もう橋渡ったあとなのに、ホッとした顔でみんなと会話してる彼女の表情に…ますます鼓動が速くなる。
間違いない。これはあっちだ。
“恋”
このドキドキは、めっちゃ恋だわ。
あとは~…
二「よく頑張ったね」
大「だいぶ頑張った」
二「ヤバかった?」
大「今もヤバイ」
二「ふーん…」
大「…」
二「…」
大「見んなっ」
どこまじまじ見てんだ。視線が露骨なんだよおまえは。そこまでにはなってないわっ。まだっ。…ギリっ!
二「フフッ。さっさと行こ。暗くなっちゃう」
大「うん」
本当にバレバレだな。特にニノ。今更恥ずかしいとかは、別にないけど。ホント何でもお見通し。
やっぱさ。なるでしょ?好きな子とあんな密着してたら。俺はほら。…素直だからっ。
もちろん我慢はしたけど、でもやっぱりいろいろ感じちゃう方だからっ?敏感、だからっ?そっちだってガンガン盛り上がってきちゃうっていうかっ?
けど、さすがにそこだけは真白に気づかれる訳にはいかない。ヘンタイだと思われるっ。落ち着け俺っ。落ち着け、ヤマシイ方のドキドキッ。
~~~山の神よ!
俺の下半身の猛りを鎮めたまえぇ~…っ!!(真剣)