第1章 序章
シドー「君。名前は?」
「・・・。」
ゴード「女が男に逆らうなぁっ!!!!」
バシンッー
「っ!!」
右頬に痛みが走る。
庇うように頬に手を充てるがじんじんと熱を持ち火傷をおった後の様に熱い。
ゴード「いくら妻となる女でも楯突けば躾は必要だ。練習台となれば余計な。」
シドー「・・・もう一度聞こう。女。名前は?」
「・・・・。」
ぽそりと呟く。
ゴード「ふん・・・まぁいい。処女なのは湯編みをさせた時に確認したからな、間違いはない。どれ、1つ指南してやろう。」
シドー「父上。宜しくお願いします。」
ゴードがへと近付く。
「いや・・・いや。」
フルフルと横に首を振るが逃げ場はない。
ゴード「・・いいか。噛んだり逆らったりしたら殺す。分かったな?」
「・・・・・・はい・・・」
ゴードの威圧感に身体が強張りこれから自分の身に起きるであろう事を危惧し涙が零れ落ちる。
ゴード「まずはギート。ここへ来い。」
ギート「はい。お父上。」
ゴードの隣へとかしずきながらも移動する。
ゴード「ギート。キスはしたことあるか?」
ギート「・・・いえ。1度も。」
顔を赤くさせ緊張で震えながらもきちんと答える。
ゴード「なら、やれ。」
ギート「・・・御意。」
父の発言は絶対だ。反論すればどうなるかは分からない。触れるだけのキスをする。
ゴード「なんだ?その餓鬼の様なキスは?」
ビクリとギートの肩が震える。