【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第13章 ★バレーオタクの子作り大作戦
犬とは言え、性行為する時にてまりが妨害に入ったら困るから。
寝室は寝る為だけのダブルベッドを置いた。
で、朔夜は自室でも寝られる様にしてあるのだ。
「てまりはもう寝てるのか?」
「うん、疲れてるみたい。イタリア早く慣れると良いなぁ」
自分だって同じ立場なのに、愛犬を優先するのは朔夜らしい。
それはさておき、てまりの妨害が入らない事が確定したので、勿論今夜は……である。
「さく」
ずいっとマグカップを突き渡すと、受け取りながら朔夜は尋ねてきた。
「えっち……するの?」
チラッと上目遣いで言うので、ベッドに座らせてから、確認する様に話をする。
「俺達夫婦だよな?」
「うん」
「イタリアに移籍して暫くはイタリア暮らしだ」
「うん」
「だから……」
「?」
くぴくぴと媚薬入り麦茶を飲み始める朔夜を影山は見守る。
朔夜が全部飲んだのを見て、マグカップを近くに置き、ギュッと手を握りしめ影山は告げた。
「俺達もいい歳になるから、子供作ろう」
やっと言えた、と思って朔夜を見ると本気で驚いた顔をしていた。
そりゃあ海外に引っ越してすぐに子供を作ろうなんて、普通言われると思わないだろう。
朔夜の返事を待っていると、予想外の返事が来た。
「飛雄たん、子供欲しかったの !? 」
「欲しいに決まってるだろう!」
「意外すぎてうっしーに電話しそうになった!」
「絶対にすんな!」
相変わらず牛島と仲が良いので、阻止をしてもう一度尋ねる。
「子供、作りたい。朔夜は嫌か?」
嫌と言われたらそれまでなのだが、影山は同意の上で子作りに励みたいのだ。
朔夜はもじもじと指を弄りながら、小声で答えた。
「やじゃない……けど、子供作るって事は、避妊しない、って事?」
そう言えば朔夜はずっと、避妊のセックスしかした事ないと思い込んでいた。
日本で何回か無断で避妊していないセックスをしていたのだが、運が無くて子供は出来なかった。
でも、これからは夫婦として子供を作る為の行為を、堂々と行う事が出来るのだ。
朔夜と同意の言葉を待つと、ポツポツと言う。
「避妊しない、は……恥ずかしい、なぁ……」
「どうしたら同意してくれる?」
「んと…………恥ずかしいから、お薬の量、増やしてくれれば大丈夫、だと思う」