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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第13章 ★バレーオタクの子作り大作戦


 付き合いだして六年。二十二歳になる年にやっと籍を入れる事が出来た。
 式に関しては影山が多忙であった事と、田中と清水の式に参加した為に自分は良いと朔夜は言った。
 一応写真位は、とウエディングフォトを撮って終わりになっている。
 そして無事にイタリアのチームへの移籍が済み、アドラーズから離れ本当の意味で二人っきりの生活が始まる。
 日本を離れる事でオタクを殺す気か!と騒がれてはいるが、そこはゲーム繋がりの孤爪研磨に録画した物や欲しいグッズを送ってもらえないか影山が頼み込んだ。
 正直孤爪は良い顔していなかったが、朔夜に何かあると自動的に日向に情報が周り、それはそれで面倒なので、と引き受けてもらえてどうにかなった。
 夫婦として改めての生活がスタートする。
 周りには高校時代の知り合いもいない。日本人自体がいなく、邪魔が入る事もこれからは無くなる筈、だ。
 そして遂に影山念願の時がやってきたのだ。

(イタリア移住も完了した!チームに本格的に参加するのに一週間の猶予がある!やっと……)

 グッと握り拳を作りガッツポーズをしながら、影山の口から声が漏れた。

「朔夜と子作り……するぞっ」

 荷解きも終わり、部屋がスッキリした。
 時間も遅いのと日本と違いイタリアの夜道は余り歩けない。
 そうなると、夜はこれから必ず自宅で過ごせる事になる。
 夫婦としての時間がたっぷり持てる、と言う事を意味しているのだ。

「飛雄たんっ!イタリアなのにこの家湯船あるっ!」

 まるで探検でもしてきたかの様に、嬉しそうに朔夜が寝室に戻ってきた。

「日本人向けの賃貸選んだからな」
「ユニット嫌だったからうれちー!部屋数も合っててまりのお部屋もある!」

 嬉しそうにしている姿に影山は苦労したと、こっそり思っていた。
 ペットを連れての海外移住は兎に角、手続きが多かった。
 それに加えてまりは短頭種である為、飛行機での移動は慎重で日本から長時間移動の負担も心配だった。
 なので、出来るだけ動物病院が近い所も調べ尽くし、すぐに病院で看てもらい今の所は健康だけれど、環境変化のストレスに注意する様に言われている。
 その為に朔夜とてまりの部屋は広めにしてあり、寝室とは別にベッドも用意して、日本の時と極力変わらない部屋作りもした。
 寝室をわざわざ作ったのは、勿論夜の営みを行う為である。
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