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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第12章 彼女が生理だと自己申告してきた時の、正しい回避方法を知りたい


 百歩譲って自分は彼氏だから彼女が生理になっている、と言われても構わない。
 だが、それを他人に、男に、それも自分が嫌っている月島になんか話して欲しくない。山口は別に良いが。

「げっ!」
「あれ?海野さんど、どうしたの?」

 月島と山口の反応する声を聞き、意気揚々と口を開く朔夜に短距離走で一番のタイムを出せる気がする程の、早さを出せたと影山は思っていた。

「あのですねぇ~~私ねぇ~~」
「さ~~く~~や~~ぁ~~ !! 」
「ギョース!顔こっわ!そう言う顔めっさ好きだけどこっわ !! 」
 
 影山まで走って来るのを見て、月島は顔を引きつらせながら後退って言う。

「ちょ……オタップル馬鹿がうつるから来ないでくれない?」
「え?何 !? 海野さんまた影山怒らせる事してるの !? えっ?ちょっと待って!」

 廊下で大騒ぎする男子バレー部の声が響き渡っていると、三年の教室まで伝わったらしく、数分後、どす黒いオーラを発した澤村が来る事になるのを四人はまだ知らずにいた。





「菅原パイセン」
「ん?そう言う呼び方してくるって事はうんちゃん悪巧みしてるべな?」

 放課後、部活動に顔を出した朔夜はすすすっと菅原の元へ来ていた。

「大地に聞いたべー?廊下で騒いでて四人で怒られたんだって?日向いないの珍しいべな」
「タイミングでござる」

 てへへ、と照れる朔夜に菅原は笑顔で対応していた。朔夜の事はいたずら大好き小学生位の気持ちで相手にしていれば、さほど気にならないからだ。

「で、今回はどーしたべ?」
「ん?うんちゃん大地に怒られたんだってなぁ」

 菅原と話していた所、東峰も来たのでまだ影山の姿はない、と周りを確認してから朔夜はまた得意げに言う。

「おいどん生理になってしまってでござる。部活のお手伝いが出来ない、無念」

 朔夜の発言に廊下で大騒ぎになった理由はこれかぁ、と苦笑いをする菅原と、耳まで真っ赤にしておどおどする東峰の反応を見て、朔夜は満足そうに見ていた。

「えっ?えっ !? せせせせい……駄目だからそう言う事男子に言ったら !! 」

 東峰の反応と満足気な朔夜の顔を見て、菅原は朔夜にデコピンしつつ言う。

「こう言う反応見たくて言ってるべなー?うんちゃん女の子なんだから、彼氏の影山以外にそう言うの言ったら駄目だべ」
「うえっへっへっ」
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