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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第12章 彼女が生理だと自己申告してきた時の、正しい回避方法を知りたい


 自己申告してきた割にはあっさりとしている、朔夜の様子に影山は迷い出す。
 生理中の女子はホルモンバランスの乱れから、気持ちが不安定になったり、酷い時は痛みも伴うと聞いている。
 もしかして朔夜が自己申告してきたのは、生理痛が酷い事を遠回しにアピールしているのかもしれない。
 既に痛みが合ったり、気分がおかしくなっている……様には見えない。

「いや……その……な」

 もごもごと口ごもる影山に向かって、朔夜はドヤ顔で言った。

「もしや飛雄たんは私が生理痛に苦しんでいるのではないのかと心配してくれているんだね。ところがどっこい!私は生理痛とかないタイプだから生理期間も何も変わらないのであった!」
「…………」

 得意げに言い切った朔夜の眼鏡を取り、顔面をがっしりと掴み、握り潰したい衝動を抑えながら、一応確認を取ってみる。一応、だ。

「何の為に生理だと言ってきたか答えろ」
「……飛雄たんの反応で遊ぼうとしました、本当に反省してます、すんません」
「……生理痛はないんだな?」
「腹痛持ちだけど、生理痛はないです」
「気分が落ちたりとかは?」
「推しが死なない限り何時でも廃テンション」

 確認を取った影山は、朔夜に向かってドスの効いた声で告げる。

「次似た様な事したらないと思え」
「飛雄たんの意地悪ゥ !! 」

 改めて席に付き、眉間に皺を寄せたままぐんぐんヨーグルトを飲んでいると、朔夜が言い訳の様に言ってきた。

「だってぇ~~、最近ネットの小説とかで生理彼女心配する彼氏、っての見るから飛雄たんの反応見たくなったんだもん~~」
「人の心配心で遊んでるんじゃねぇ。つか軽々しく生理とか男に言うな」

 正論を告げると朔夜はう~~、っと唸り負けていた。
 こうやって度々朔夜は変な事を言って影山の事を振り回してくる。今回は生理とか、男に言う事じゃない事を平気で言うので、朔夜には羞恥心がないのかと不安になる。
 不安になる理由は一つしかない。どうせ朔夜の事だから……。

「と、言う事で飛雄たんの反応確認出来た所で、月島に嫌がらせしてくる !! 」
「おい待て!」
「ほぉら噂をすると廊下にちゅっきしまとただしんの姿発見!お――い!お二人さ――ん!」

 物凄い勢いで廊下を歩く月島と山口の元へ走って行く朔夜に、影山は慌てて立ち上がって追いかける。
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