【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第12章 彼女が生理だと自己申告してきた時の、正しい回避方法を知りたい
「飛雄たん、飛雄たん」
「今回は何だよ」
昼休み、自販機からぐんぐんヨーグルトを買って戻ってきたら何故か浮かれ顔の朔夜が影山の元へやってきた。
大体、朔夜がこう言う表情をしている時はろくな事がないのを、影山は学んでいる。
それ程までに、彼女である朔夜は変わり者であり、自称奇行種なのだ。
「とっても大事な話でございますよ、王様」
「次、王様呼んだらどうなるか分かってるだろうな?」
「あのね」
「俺の話を聞け」
「聞いて驚け」
「ヲイ」
怒る影山など無視し、朔夜は胸をドン、と叩きながら高らかに言ったのだった。
「さっきトイレに行って来たらあらビックリ。生理になってましたよ」
「ぶっ !! 」
「きったな!ぐんぐん飛ばさないでくれない !? 」
飲んでいた物を吹き出し、暫く咽ている影山にポケットティッシュを差し出しながら、朔夜は言う。
「ゆっくり飲まないからぁ~」
「違うわボケェ !! 」
影山の怒鳴り声にクラスが一瞬静寂に包まれたが、相手が朔夜である事が分かると、また名物オタップルが騒いでいるだけか、とすぐに静寂は無くなった。
1-3名物、オタップルの影山と朔夜は常にこんな感じであり、たまに彼氏彼女であるのかと疑われている。
が、れっきとした恋人同士であり、影山は公言しないが朔夜は平気な顔で影山が好きだと公言している。
「え~~?じゃあなんで咽たの?」
真顔で尋ねてくる朔夜の頬を片手で掴みながら、影山は答える。
「いきなり生理なっただなんだ言われる身になってみろ」
「わひゃひと、とびゅおたんのにゃかにゃん!」
「んな仲になった覚えはねぇわ!」
がーがー怒る影山の手か逃れ、頬を摩りながら朔夜は言った。
「なんだよぉ~、折角自己申告してあげたのにぃ」
「頼んでねぇよ!」
青筋を立てて怒る影山の様子を暫く眺めた朔夜は、そっと影山の手を握って言う。
「彼女が生理やで?労われこの童貞」
「次変な事言ってきたら、この口二度と開かない様に接着剤付けてやろうか?この処女」
「ひゅんまひぇんでした」
流石にこれ以上怒らせたら本当に脳天を殴られそうだと、朔夜は素直に謝った。
そんな朔夜をすぐに信じても良いのか、と疑いつつ解放しながら影山は恐る恐る言い出した。
「えと……で、生理、なんだよ、な?」
「うん?それがどした?」
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