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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第9章 ◎偽りの彼女お願いします



ぴろりん、ぴろりん、ぴろりん、ぴろりん


 数日後、昼休みに鳴り続けるスマホを片手に机に伏せっている国見に金田一は声を掛けた。

「国見、スマホ滅茶苦茶鳴ってないか?」
「…………それに触れないで欲しい」

 ぐったりしている国見に、これは朔夜関わりでは?と思い画面を見ると、物凄い勢いでスタンプが送られてきていた。

「なんだ、これ?…………唐揚げ?」
「……一回で終わると思ってたらコレだ…………」
「……は?」

 聞き直してくる金田一に、国見はぐったりと答えた。

「また成瀬さんに会いたいって。駄目だ言ったらこのスタンプ爆弾の有様」

 その言葉にそう言えば国見の彼女候補として気に入っている様子があったな、と金田一は思い出していた。

「……もう金田一、お前彼女作れよ……そしてアイツの興味対象になってくれ」
「いや……海野、なんかバレー男子彼女ズ作りたい、とか言ってたから多分俺に彼女出来ても変わらないと思うぞ」

 金田一の言葉に、コトンとスマホを落として国見は呟いた。

「…………マジふざけるなよ」

 それから数分後、LINEの通知音が止んだと思ったらたどたどしい文章が送られてきていた。
『朔夜の馬鹿殴って止めた、国見悪かったな』
と。
 今回は何とか収まった様だが、朔夜が黙って諦めるのだろうかと金田一は密かに思った。
 が、間違っても国見に言う事は出来ないと言葉を飲み込み、巻き込んでしまった真衣に申し訳ないと思うのだった。
(2021,5,4 飛原櫻)
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