【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第8章 ★バレーオタクの中出し決行大作戦
後は残された精子と、朔夜が排卵するかどうかで全てが決まる。
「はぁ……後悔は無いけどやらかした感はすげぇ……」
朔夜の中から精液が出てきた事で、改めて中出しセックスをしてしまったのだと実感した。
が、その事実は朔夜には言えないので、影山の中で秘密にしなければならない。
最後まで騙されてしまった朔夜に不安になりつつも、本音の喜びは隠せなくて抱きしめて気を紛らわす事で、今日は終わらせる事にした。
◆
「やっ!」
一週間後、マグカップを差し出したらぷいっとそっぽを向きながら朔夜が拒否をした。
朔夜が媚薬を拒否する理由は一つしかない。
「…………生理、来たのか?」
尋ねると、朔夜はすぐに頷いたのだ。
中出ししたのに、生理がちゃんと来たらしい。つまり、妊娠しなかったと言う事だ。
「はぁ〜〜〜〜」
マグカップを持ったまま、大きく溜息を付きながら項垂れると、朔夜が慌てて言ってきた。
「そ、そんなに今日えっちしたかったのっ?挿入(いれ)るのは駄目だけど、お薬飲むよっ」
慌てて媚薬入り麦茶を飲む朔夜の姿を、影山は見つめる。
飲んだ所で挿入は出来ないし、そもそも風呂すら一緒に入れないから、出来る事が少な過ぎる。
そして、何よりもこっそりと期待していた妊娠が無かったのが、地味にショックだったのだ。
「はぁ……」
「飛雄たん、どうした?欲求不満?挿入(いれ)る意外だったらシていいからっ」
「……そうじゃないんだよ…………くっそ……」
「 ?? 」
影山の意図が分からず、混乱している朔夜の事を取り敢えず抱きしめて、影山はボソリと呟いた。
「…………くっそ……少し期待してたのに」
「うん?お薬効いて来たら、いっぱいキスしよ?気持ちイイのしよ?」
折角生でのセックスと中出しを二回もしたのに、朔夜は妊娠しなかった。
子供は授かり物、の意味がよく分かってしまう。
慰められれば慰められる程、影山は虚しい気持ちにならずにいられず、ガッカリしてしまうのだった。
(2021,4,23 飛原櫻)