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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第3章 二次元オタクは童貞を殺したいらしい


 強制的に渡された影山は改めて服を見て眉間に皺を寄せ、それに皆が覗き込みながら言う。

「……すげぇデザインだな」

 田中の一言に皆が頷く。

 そして、影山の事を見て月島は馬鹿にした表情で笑いながらに言う。

「王様、似合うんだ?凄いねぇ」

 その言葉に影山は無言で睨み付けた。本気で怒っているのが分かる状況だった。

「月島、流石の影山もアレは駄目だ。空気和まないぞ」

 縁下の言葉に月島は改めて影山の手に握られる服を見る。
 と、言うよりもアレを服として認識しても
良いのだろうか、と思い出してきた。

「つかうんちゃん、何処でどうしたらこんな服を見付けられるんだ……」
「流石の龍も分からないか。俺も行き付けの印刷店でこんな服、見た事ねぇな」

 マジマジと服を見て言う田中西谷に、遂にため息が漏れてしまうと、しおしおしながら朔夜が戻ってきた。
 その様子を見る限り、どうやら澤村に叱られた様だった。

「怒られたぁ……」
「まぁ、物が物だし…………。海野さん、コレ何処で買ってきたの?」

 苦笑いしながら山口が尋ねると、朔夜はスマホを取り出して画面を表示させると言った。

「楽天市場!」

 得意げな表情をしていた朔夜だったが、背後から感じた気配にハッとした。
 振り向く前に首根っこを掴まれ、ズルズルと澤村に引きずられていく。

「うわーん!」
「学びなさいっ!」
「パパンが怖いよぉー!ママーン!」
「えぇ……」

 朔夜のヘルプに、菅原も一緒について行く。
 再び残されたメンバーは、山口の手に残されたスマホの画面を覗き込んだ。

「……どうしたらこの画像を見て、影山が似合うと思ったんだろ」

 木下の一言に画面と影山を何度も見比べてしまう。
 画面は何処からどう見ても、スタイルが良い女性が着用しているモノであり、男性ではない。
 そもそも体格的に影山が着れるとは、とてもでは無いが思えない。
 画面と服を見比べた田中はハッとした様子で影山に言う。

「……影山、うんちゃ」
「田中、お前もこっちに来い」

 アァ〜、と引きずられていく田中を皆黙って見送る。
 口にした田中が悪いが、言いたくなる気持ちは分かる。

「まぁ……うん…………」
「田中が言いたかった事、分かると言えば分かる……」
「影山!うんちゃんに着てもらえ!」
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