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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第5章 ラッキーすけべなどは二次元だけである


 影山の性格もあるが、律儀に約束を守って見ない様にしていて、それは男子高校生としていいのかと。

(うんちゃん実際影山が見ても許すんだろうなぁ……)
(王様奥手かよ……)
(……影山と海野さん、二人っきりの時何してんのか気になってきた)
(うんちゃん大丈夫かなぁ〜〜……あぁ、不安なって来て清水呼びたい……)
(らっきぃすけべぇ……龍の気持ちが分かるぜっ……)
(ツッキー影山の事、奥手とか考えてそう)
(俺ら小三の弟さんと同列かぁ……そりゃあ着替え程度じゃ照れたりしない訳だ)
(今度うんちゃん一回叱っておこう……)
(影山その立場変われぇー!)

 それぞれが考えている中、朔夜は能天気に言う。

「装着おっけぇー!」

 終わったとひと息付いていると、影山はいそいそと自分のジャージを朔夜に着せて、ファスナーまでしっかり閉めていた。

「えー、暑いよ」
「うるせぇ、今日はもう帰るまで問題起こすな」

 それは同意見であると、全員頷いてしまうのだった。





「やっぱ暑い」
「おいっ!ファスナー下ろすなよ!」
「それ位は許してやるべ?」

 部室の鍵を閉めている澤村を見つつ、自転車を取りに先に進む日向の後を朔夜も追っていた。
 そして階段を降りようとした日向が、何かに気が付いて声を上げたのだ。

「ヒィッ!ゴキブリっ!」
「ゴキブリっ !? 」

 後ずさった日向と、その言葉に驚いた朔夜が躓いてバランスを崩しかけた事に、影山はすぐに気が付いた。

「朔夜っ!」

 焦って力いっぱい引っ張ってしまうと、その力に朔夜の身体が宙に舞った。

「うほぅ !? 」
「うおっ !? 」

 朔夜が飛んできた事によって、影山もバランスを崩してしまう。
 そのまま飛んできた朔夜を上にして、二人は派手に転んだ。

「ゴキブリそこだ!倒せ!」

 影山と朔夜が倒れ込むのと入れ違いに飛び出した縁下がスニーカーで叩き潰し、ゴキブリ発見者で階段から落ちそうになっていた日向は、手すりを掴んで間一髪になっていた。

「か、影山さーん……?」

 倒れ込んでいる影山と朔夜の元に近寄った田中は状況を理解して、ヒィッと青褪めていた。
 ただ倒れただけではないのかと、視線を移した面々は状況を理解して田中と同じ様に固まった。
 引っ張られた勢いで飛んだ朔夜の身体は、影山の身体よりも少し上に来ていた。
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