【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第5章 ラッキーすけべなどは二次元だけである
そう告げ、数を数え始めたので全員慌てて下を着替え出した。
数を数えてはいるが、ゆっくりと伸ばし気味で言っているので時間に余裕はあった。
「にーじゅーうっ!終わったぁ?」
目隠しを止め、眼鏡をかけ直す朔夜に影山は言う。
「そのまま大人しくしてろ」
「えぇー」
「大人しくしてろ!」
ゴソゴソと上も着替え出すので、数秒は大人しくしていた朔夜だったが、すぐに我慢出来なくなったらしく、再び影山にタックルを始め出した。
「はっやくっ、はっやくっ」
「分かった分かった」
こうなったら言う事は聞かないので、さっさと着替えるしかないと着替えを続けていると、突然朔夜の動きが止まった。
「…………今度は何だよ」
また新しい何かを始めるのかと呆れ返って尋ねると、そっと胸元に手を宛がっている朔夜がいた。
「さく……」
「飛雄たん、大変だ!タックルのし過ぎでブラのホック外れた!」
その一言に全員が吹いた。流石にスルー出来る内容じゃなくて。
「うわぁ……胸元ブカブカして気持ち悪いぃ……ブラジャー直してもいいー?」
かさかさと朔夜が変な動きを始めたので、影山はテンパって言った。
「外でやってこい!」
「外でやんの !? 」
「間違えた!此処でやるな!角に行け!」
朔夜の上半身をジャージで隠しながら、壁角へと移動をさせる。
ジャージが破れる程の勢いで引っ張り、朔夜の事を隠して影山は全員を睨み付けるので、澤村は言う。
「影山、落ち着け。流石に全員空気読んでるから。誰も見ないから」
その言葉を聞いても影山の警戒心は消えないので、菅原が声をかけてやる。
「うんちゃん俺ら後ろ向いてるから安心するべー?」
「あいー」
返事を聞き、全員素早く影山と朔夜に背を向けるが、正直気になってしまって聞き耳を立ててしまう。
そこは男子高校生なのだから、仕方ない。
「うぁー、飛雄たんブラジャーキラーじゃ」
「訳分からねぇ事言ってるな」
「飛雄たん見たらえっち虫だからね!」
「痴女してるお前にだけは言われたくねぇ!」
「えっち!」
「見てねぇだろ!顔の方向見てから文句言え!」
「あ、飛雄たん首のホクロめっけ」
「早くしろ!」
「えっち!」
「見ないから早くしろ!」
いや、そこは彼氏なんだから見ろよ、と正直各々思っていた。