【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第5章 ラッキーすけべなどは二次元だけである
朔夜の行動に影山はロボットか、と思う位の素早い動きで朔夜の元に向かい、頭を叩いていた。
「いったぁ!」
「捲るな!」
影山の当たり前過ぎる怒りに対し、朔夜はブーブー口を尖らせながら言う。
「ちゃんとズボン履いてるじゃん!」
「そう言う問題じゃねぇ!」
ギャーギャー言い合う二人の姿を見て、指さす田中に澤村は黒い笑顔で一言だけ言った。
「次、言ったらどうなるか分かってるだろうな?」
◆
「はーやーくーぅー!はーやーくーぅー!」
体育館を片付け終え、部室に戻ると着替えたいのに朔夜が居て、その上何故か影山にタックルを繰り返し行っていた。
「着替えるまで外で待ってろよ!」
「一人だけ除け者かっ!」
「着替えさせろって話なんだよ!」
影山の言葉にピタッと止まった朔夜は真顔で尋ねてきた。
「着替えればええやん?なんで着替えないの?」
「お前がいるからだろうが」
ギリギリと顔面を掴むと、朔夜は苦しみながらも言う。
「何時も上平気で脱いでるやーん!」
「ちゃんと着替えたい奴もいるんだよっ!」
「着替えればええやーん!今更照れる間柄でもないのに!」
それは確かに、と全員思ったが月島は追い出したいらしいので、ふっと見下し笑いしてから言う。
「え、何?君もしかして僕達の下着姿見たい訳?変態?」
「…………は?お前らのブリーフなんか、弟のブリーフと変わらんわ」
真顔で返されて、何処から反論すればいいのか分からなくなる。
取り敢えずブリーフに対して言えば良いのか考えていいると、影山は言う。
「小三と高一を一緒にすんな」
「くっ……飛雄たん、今日はパンツに関して執拗いなっ……人のパンツ見た癖に、自分のパンツは見せたくないとは如何にっ」
折角話題から逸らした筈なのに、掘り返され影山は掴む手に力を込めて言う。
「あれはお前が見せてきたんだろうが!」
「いででででっ!見せたつもりはないっ!私はただ飛びたくなっただけで!」
「その場勢いの感情で動くな!」
「じゃあ次からはアントニオ猪木の赤いパンツ履いておくから!」
「売ってても買うな!」
二人のやり取りに、普段からこの二人は何をして過ごしているのか、皆不安になるのだった。
「じゃあ目隠しして二十数えるんで、その間にズボン着替えたい人は着替えてくださーい」