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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第5章 ラッキーすけべなどは二次元だけである


「可愛い彼女の下着見れるのは彼氏の特権だもんなぁー!…………はぁ?普通の女子高生は空飛ぶとか言いませんー!階段飛んだりしませんー!はぁ !? 彼氏居るからキャッチしてもらえますってか !? 」
「田中、止めるべ」
「うぉぉぉ!スガさん止めないでくれぇ!」

 菅原に羽交い締めに合い、連れていかれる中、田中は泣きながら言うのだ。

「後輩の声が聞こえたと思ったらデカい音がして、何だと行ったら階段下でイチャついてる姿見せられた時の、俺の気持ちを分かってくれぇー!」
「イチャついてないんで!降ってきたアイツ受け止めようとしたら、そのままバランス崩して倒れていただけなんで!」

 影山の言い分に、ピタッと止まった田中は昼休みの状況を思い返したらしい。
 またすぐに悔しそうな顔で言う。

「それで彼女のパンツ見るわ、腹の上に彼女乗せてるとか!どうせ受け止めるの失敗した時におっぱい触ってるんだろ !? ラッキーすけべの定番!」
「田中後輩で勝手な妄想するのもいい加減にしろ!」

 遂に澤村の雷が落ちている中、縁下は影山に心配そうな様子で尋ねてきた。

「それ、影山もうんちゃんも怪我してないか?」
「あ、はい。それは大丈夫です。ちょっと俺が尻痛かった程度でしたので」

 縁下に続く様に木下、成田も言う。

「しかし、話聞けば聞く程うんちゃんって女子高生じゃなくて小学生みたいな事してるな」
「まぁ、その姿が容易に想像出来る所がうんちゃんらしいと言うか……」

 簡単に想像出来る、と言う状態には自分も含まれているのかと影山は思っていると、騒ぎの原因である朔夜が笑顔で体育館に飛び込んで来た。

「飛雄ったーん!お片付け終わったぁ〜?」

 また飛んでいるので嫌な予感しかしないと思っていると、朔夜はドヤ顔で言った。

「華麗に着地……は出来なかったァ!」

 すってーん、と綺麗に転んだ朔夜に東峰が駆け寄りながら言う。

「うううんちゃん!パンツ見えちゃう、パンツ!」
「……パンツ?」

 ガバッと起き上がった朔夜はぺろん、とスカートを捲って言う。

「今日お昼にしこたま叱られたから、今の私は体操ズボン装着済みであるっ!」

 ドヤ顔で言ったが、何も知らない身からするといきなり目の前でスカートを捲り上げてられたので、固まってしまう。
 腐っても朔夜は女子であるのだから。
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