【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第4章 ★バレーオタクの初エッチ大作戦
翌朝、正常に戻った朔夜に対し影山は、朔夜の身体がおかしくなってしまった原因を正直に話し、土下座していた。
朔夜の手には影山が使った媚薬の小瓶が握られている。ラベルをじっくり見ている朔夜に、言い訳だと分かった上で影山は言う。
「どうしてもお前とセックスしたくて、でもお前そう言う雰囲気に全然ならねぇから!だからつい……ネットで見付けた薬に頼って……」
チラッと土下座している影山の旋毛を見つつ、瓶の減りを見て朔夜は尋ねた。
「結構減ってる」
「……お前の反応悪くて意地になって量増やしてた」
成程、だからここ最近の身体の違和感が大きくなっていたのかと、朔夜は納得した。
まぁ勿論こんな物を使った事は怒るには十分の理由であるが、元を辿れば自分が影山に課した制限が原因なのだと理解は出来た。
それと同時に、高校時代から影山に性欲が存在していた事を知り、そっちに驚いていた。
勝手に影山は食欲とバレー欲しかないと思っていたのだから。
「……」
返事をくれない朔夜に、影山はそおっと顔を上げた。表情を見る限り怒っている様には見えず、それよりも媚薬と言う二次元オタクからしたらファンタジー丸出しの物に関心が出ている様だった。
それでも使った事は事実であり、正常な判断が出来ない状態で事に至ったのは、変え様のない事実だ。
(これは暫く口を聞いてもらえないか、牛島さんに言い付けられるかの二択だ……)
口が堅い牛島は言いふらす事はしないが、人前でサラッと言う癖がある。
今回の件は言い付けられてしまったら、暫く顔を合わせられなくなる。
朔夜の判断で決まると生唾を飲んで待っていると、瓶を握りしめた朔夜がやっと口を開いて言った。
「むっつりスケベ嫌い言った!」
「……おう」
「私は潔いオープンエロが好き!」
「……そうだな」
「飛雄たんのえっち虫!」
プンプン怒ってはいるのだが、正直可愛いだけで怖くない。
朔夜は今回被害者だし、彼氏とは言え同意無しで処女を奪ってしまったのだから、正当な訴えである。
「ユニコーン死んでまうやろ!」
「それに会う予定は永遠に無いだろ!」
「心にユニコーン!」
またオタク特有の言い回しをされ、土下座を止め額に手を宛てながら改めて伝える。
「好きだからずっとこう言う事もしたかったんだよ。朔夜だって狡噛さんとなら、……するだろ」
