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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第17章 バレーオタクの初入浴


「…………」

 てまりの散歩から帰ってきた朔夜は、目の前の光景を理解出来ずにいた。
 散歩で疲れてお眠モードに入っているてまりをゲージに戻して、お風呂にでも入ろかとリビングにいると思われる影山に声を掛けようとした。
 ら、何故か土下座をしている影山がいたのだ。
 何で影山が土下座をしているんだ?と理解出来ずにいると、ゆっくりと顔を上げた影山が口を開いた。

「頼みたい……と言うかお願い事があると言うか……」

 土下座する程のお願い事を影山が求めるなんて珍しい、と朔夜はしゃがみ込んだ。
 影山の顔は真剣そのものだし、遠征で何か高額な買い物でもしたいのかなぁ?と、そもそもそんな遠征あっただろうかと考えていると、ガン!と床に額を叩き付けた影山が言ったのだった。


「一緒に風呂に入って欲しい !! 」


 顔を上げずに土下座したままの影山の言葉に、流石の朔夜もフリーズしてしまう。
 なんて言われたのかをよくよく思い出して考えて、朔夜は尋ねた。

「お風呂?」
「……風呂」
「一緒?」
「俺と……朔夜」

 影山の返事を聞いて、朔夜はんー、と理解しようと考えた。
 何でそんな事を言ってきたのか見当もつかないのだけれど、取り敢えず影山が一緒に風呂に入りたいとお願いしてきたのだ。

(飛雄たんと一緒にお風呂……んー…………)

 朔夜の中で、一緒に風呂に入る事がえっちぃ事なのかどうかのジャッジが行われていた。
 風呂場は身体を洗う場所であり、朔夜は週一でてまりと風呂に入っている。
 と、言う事は一緒に風呂に入る、と言う事は別にえっちぃ事ではない気がしてきた。
 でも、裸になるのだからやっぱりえっちぃ事なのかもしれない、と悩んみながら影山の後頭部を見た。

(でも、飛雄たん、ここまでして一緒に入りたい言ってるし……)

 朔夜はそう言えば牛島と星海を除いた周りから、もっと影山と婚約者同士っぽい事をしてあげないと駄目だと言われていたのを思い出した。
 婚約者っぽい事って何だろう、と尋ねたら取り敢えず影山の願い事を叶えれば良い、と。

「良いよ、お風呂一緒入ろ」
「っ !! 」

 朔夜の返事に影山がガバッと顔を上げた。その表情はバレーをやっていて楽しくて仕方ない時と同じ表情だった。

「今からっ !? 」
「うん、散歩終わったしお風呂入りたい」
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