【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第16章 ★篭った熱の吐き出し方
「熱いの、収まったか?」
「……ふにゅ」
影山の問い掛けに胸板に頬擦りをしてきた。どうやら体力の限界を迎えているのだが、熱はまだ籠っているらしい。
「……おいで」
ごろんと仰向けになりながら、朔夜を上に乗せるとくちゅりと宛てがい腰を突き上げた。その動きに陰茎は当たり前の様に、腟内(なか)へとスルッと挿入(はい)ってしまった。
無論ゴムを付けていない生の状態であるが、疲れ切っている朔夜は全く気が付いていない様だった。
「ふぁ……んっ……」
挿入の快感に朔夜は弱い喘ぎ声を漏らしながら、熱の篭った瞳で影山の事を見てきている。
その顔を見ているだけで興奮してしまい、勃起してしまう。
(……エロ可愛い)
ずっとずっと見ていて独り占めしたくて仕方がない。二十歳を越したからと言ってすぐに精神まで成熟する訳じゃない。
社会の波に揉まれて精神は成熟していくのだから、影山も朔夜もまだまだ子供だ。
身体だけは成熟した大人で、子供を成せるだけ。
腰を突き上げる度に喘ぎ、必死にしがみついてくる。性に溺れて、男を求めてきていても、それは影山にだけだから男ばかりのこの場所に居ても、不安は来ない。
下から弱く突き上げるだけではやっぱり影山は満足出来なくて、くるりと組み敷くと奥深くまで貫いた。
「アッ、ハッ……とび、おっ!」
「さくっ……さくっ !! 」
ギュッと朔夜の肩を抱きしめて、影山はついつい二回目の中出しをしてしまうのだった。
◆
「飛雄たん、なんかご機嫌?」
「別に普通」
「ふーん」
数日後、影山が何処と無く機嫌が良さそうに見えた為に朔夜は尋ねてみたがはぐらかされた。
けど、前にもこんな風にセックスをした後数日間機嫌が良い事があったので、特に追求しようと言う気持ちは無かった。
(二回も中出ししたし、今度こそ朔夜の奴妊娠しねぇかな)
まだ籍を入れていないのだが、ますます影山は子供が欲しい欲が強くなっていた。
子供もそうだし、そろそろ本気で籍を入れる事を決めようと考えていた。
無意識に朔夜の髪の毛を弄って遊んでいた所、ぴこん、と朔夜のスマホが鳴った。そのスマホを取った朔夜は、届いているLINEの画面を見ると満面の笑みになっていた。
「どうした?誰から連絡来たんだ?」