【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第16章 ★篭った熱の吐き出し方
「Quer dizer, foi divertido jogar no Sakuya」
ほこほことロメロと話す朔夜の手には、しっかりとロメロのサインボールが握られている。
本人が欲しがったのがロメロだったので、ロメロのボールはちゃんと受け取ったのだった。
「うっしーのボールはまた今度ねぇ〜」
「分かった」
一番納得していなかった牛島だったが、朔夜が『今度』と言うのだからそれで納得した様だった。
「影山達は今日はこのまま別行動で帰るか?」
星海にそう言われ、朔夜と影山は互いを見合った。
何時もならば仕事中でもあるので、専用バスで移動帰宅となるが、朔夜はオフである。
バレーバレーの仕事漬けである生活を送っているので、言われてみれば恋人同士として二人で帰るとかが今まで一度もなかった。
「たまには気分転換も良いだろ?」
「二人だけで帰って大丈夫か?付き添いいるか?」
牛島お得意の朔夜の過保護を見て、面々は牛島の背中を押しながら言う。
「たまには恋人らしく二人っきりでご飯とか行ってこい」
「じゃあまた明日な」
「ばいばーい」
置いて行きたくないと言う牛島を無理矢理連れていく姿を、朔夜は呑気に手を振って見送っていた。
そしてまだユニフォーム姿である影山へと視線を移した。
「飛雄たんシャワー浴びて来るでしょ?私外で待ってる〜」
朔夜の言葉に影山はぴくんと反応をした。
試合後の興奮の熱がまだ身体に篭っている。そして、目の前にはオフの朔夜がいる。
視線を顔から落としていき、乳房を見る。服を着ていてもはっきりと分かる大きい、影山が好きで仕方ない朔夜の部位。
「飛雄たん?」
小首を傾げた朔夜に喉が鳴った。
興奮している自分の目の前に、無防備な朔夜がいるのだから。
「さく」
「う?」
影山は朔夜の手首を掴むとそのままシャワールームへと向かっていった。
◆
誰も入れない様に鍵をかけ、シャワー室の一角に朔夜を連れ込む。
するりと慣れきった手付きで影山が脱がせてくるので、朔夜は顔を赤くしながら訴えた。
「飛雄たんえっちぃのは駄目!」
「……試合の興奮まだ残ってんだよ」
「外では駄目!」
ぺちぺちと叩いてくる朔夜の手を掴んで、指を甘噛みしながらに少し甘え気味に影山は言ってみた。