【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第16章 ★篭った熱の吐き出し方
あんなに小さな穴はあっさりと広がっていき、陰茎を飲み込んでいく。
滑りが酷く熱くて柔らかい肉壁の感覚よりも気持ちイイモノを、影山は知らない。
女と言う生き物は皆こうなのか、と思った事が一回だけあった。
人生で経験人数は一人だけで、それは今も繋がっている朔夜ただ一人。
他に興味があるのかと言えばない。一度朔夜以外と、と考えてみたら吐き気がしたのだから。
ただセックスがしたいのではなく、朔夜とセックスがしたいのだ。
「アッやっ……ぁつ」
「さくの腟内(なか)も熱い」
「ふっ……ぅ、ん……」
根元までピッタリ挿入(いれ)てしまい、びくびくと反応している朔夜の頭を撫でて愛でる。
馬鹿みたいに騒いでいても、性に溺れて喘いでいても、どちらも朔夜であり愛しい。
自分だけの可愛い可愛い女。
「さく、動くから」
「う、ん……」
貪欲に、飢えた獣の様に、今日もただただ互いを求め喰らうのだった。
◆
「見て見てじじゃーん!」
ある日片付けをしていた所、朔夜が自慢げに紙切れを掲げてきた。
その見覚えのある紙切れはチケット。そして、それはアドラーズの試合の物だった。
「今度の試合のチケットじゃん。どうしたんだ、これ?」
星海に尋ねられると、朔夜はムフー!と得げに言うのだった。
「チケット取った。皆の試合観に行く〜」
その言葉に、全員の動きが止まった。
試合を観に行く事はさほど珍い事ではない。仕事として他チームの試合を撮影しに行くのはよくある話である。
だが、目の前にいる朔夜はドヤ顔で自チームの試合のチケットを持っているのだ。
「……そう言えば朔夜ちゃんこの間有給申請してたね?」
「へい!」
「出掛けたい所がある、って言ってたな」
「うん!」
皆の質問にニッコニコ笑顔で答えるその姿に、牛島は頭を撫でながらに言った。
「アドラーズの応援に来てくれるのか」
「あい!」
元気良く答えた朔夜に全員が食いつく様に言い始める。
「いやいやいや!毎回観てるよね !? 」
「自チームの試合観る為に貴重な有給使っちゃったのか !? 」
「Você virá me apoiar na noite de Sakuya」
「Vai, vai! Por favor, pegue a bola de autógrafos do Romero.」
