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【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】

第16章 ★篭った熱の吐き出し方


 あんなに小さな穴はあっさりと広がっていき、陰茎を飲み込んでいく。
 滑りが酷く熱くて柔らかい肉壁の感覚よりも気持ちイイモノを、影山は知らない。
 女と言う生き物は皆こうなのか、と思った事が一回だけあった。
 人生で経験人数は一人だけで、それは今も繋がっている朔夜ただ一人。
 他に興味があるのかと言えばない。一度朔夜以外と、と考えてみたら吐き気がしたのだから。


 ただセックスがしたいのではなく、朔夜とセックスがしたいのだ。


「アッやっ……ぁつ」
「さくの腟内(なか)も熱い」
「ふっ……ぅ、ん……」

 根元までピッタリ挿入(いれ)てしまい、びくびくと反応している朔夜の頭を撫でて愛でる。
 馬鹿みたいに騒いでいても、性に溺れて喘いでいても、どちらも朔夜であり愛しい。
 自分だけの可愛い可愛い女。

「さく、動くから」
「う、ん……」

 貪欲に、飢えた獣の様に、今日もただただ互いを求め喰らうのだった。





「見て見てじじゃーん!」

 ある日片付けをしていた所、朔夜が自慢げに紙切れを掲げてきた。
 その見覚えのある紙切れはチケット。そして、それはアドラーズの試合の物だった。

「今度の試合のチケットじゃん。どうしたんだ、これ?」

 星海に尋ねられると、朔夜はムフー!と得げに言うのだった。

「チケット取った。皆の試合観に行く〜」

 その言葉に、全員の動きが止まった。
 試合を観に行く事はさほど珍い事ではない。仕事として他チームの試合を撮影しに行くのはよくある話である。
 だが、目の前にいる朔夜はドヤ顔で自チームの試合のチケットを持っているのだ。

「……そう言えば朔夜ちゃんこの間有給申請してたね?」
「へい!」
「出掛けたい所がある、って言ってたな」
「うん!」

 皆の質問にニッコニコ笑顔で答えるその姿に、牛島は頭を撫でながらに言った。

「アドラーズの応援に来てくれるのか」
「あい!」

 元気良く答えた朔夜に全員が食いつく様に言い始める。

「いやいやいや!毎回観てるよね !? 」
「自チームの試合観る為に貴重な有給使っちゃったのか !? 」
「Você virá me apoiar na noite de Sakuya」
「Vai, vai! Por favor, pegue a bola de autógrafos do Romero.」
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