【夢小説】オタク+オタク=? 番外編【影山飛雄/R18】
第15章 オタップルの大人への階段登り
その事実に混乱してしまった朔夜は何を思ったのか、バフっと影山の顔を胸元に抱きしめて言う。
「おっぱい見ちゃ駄目っ!」
ギューッと強く抱き締めながら、朔夜は必死な様子で言っていた。
胸を見られてしまった事実に混乱していて、服を直すのも忘れてしまっているのに、全く気付いていない。
見ちゃ駄目だと言うモノに顔を挟まれている状況に、苦しいとは思いつつどさくさに紛れながら、また尻を揉んでいた。
(完全に混乱してるな……見ちゃいけないの顔に押し付けてるし、ケツ揉まれてるのも分かってねぇし)
影山は思ったよりも冷静でいられている事に、驚いていた。朔夜の身体を見てしまったら、我慢出来ないと思っていたからだ。
ただ、無意味に冷静なのは朔夜は混乱しているからであり、他人が混乱しているのを見ていると落ち着くモノなのだと思っていた。
(……女の身体って柔らかいし、いい匂いするんだな)
それは朔夜だから、かもしれなかったけれど、改めて知る女と言う存在をゆっくりと確認していく。
身体は曲線を描いているし、胸部や下腹部は男とは違う脂肪の付き方をしている。個体差があるとは思うが、朔夜は確実に肉付きが良いタイプだ。
胸なんか特に、だ。
未だに触らせてもらえていないが、何時かこの柔らかいモノを好きなだけ触れる時が来るのが楽しみで仕方ない。
ずっと触っていたいし感じていたいが、万が一親が帰って来てこの状況を見られたら説明が出来ない。
ほぼ全裸の状態なのだから、高校を卒業しているとは言え、まだ怒られる気がする。
「……さく、苦しい」
尻を揉むのを止め、優しく背中を叩きながら言う。すると朔夜の力が少しだけ緩んだので、顔を上げた。
耳まで真っ赤にした朔夜が見下ろしているので、ゆっくりと肩を掴んで下に力を込めて座らせてやる。
もそっと服で胸を隠すと、朔夜は抱きついて言う。
「……おっぱい見た、えっち」
「見たけど事故だろ?」
「……事故でも見た」
「綺麗な胸だったと思う」
「……すけべ」
恥ずかしさで縮こまる姿を見て、今日はここまでが限界なんだろうと影山は悟った。
性的知識が無い訳ではないが、朔夜は性欲が低い方なのだろう。だからキスすら高校卒業まで禁止にしていたのだ。